【間違ったダイエットをしないために必見!】トランス脂肪酸の憂鬱

私達の体は食べたもので作られているとはわかっていても、日常に於いて、いちいち気にしてコンビニやスーパーでPFC(タンパク質・脂質・炭水化物)バランス以外の表示を細かくチェックするプロやヲタク以外の人はどれだけいるでしょうか。

ヲタクは素晴らしい専門性を持った人種なので尊敬の念を抱いております!

チェックし始めると、ため息しか出てこないので、精神衛生上、やめたほうがいいかもしれないと思った時期もありました。

それは、明らかに入っているであろう食品にも、不表示なので、選ぶ基準さえもわからなくなるからです。

そもそも、不飽和脂肪酸、コレステロールなどの脂質については日本では表示の義務がないのです!

 

お店によってはそもそも何が入っているかわからない加工食品】を買うしかないのです。

ココに注意

トランス脂肪酸が使われている食品は、パン、マーガリン、スナック菓子、マヨネーズ、カレールーと多岐にわたります。でも、ほぼ記載はありません。

食品表示に「トランス脂肪酸」とは書いていないけれど、「植物油脂(油脂:固形の油)」と書いてあれば、トランス脂肪酸を使っている可能性が高いです。ただし、「植物油脂」と表示しなければならないという決まりはないから、トランス脂肪酸を使っていても、「植物油」と表示されているものもあるのです。
規制できないならせめて選ぶ権利がほしい!

そう思いました。

 

でも、今でも国からの規制はなく、「この日本に住んでいる限り、トランス脂肪酸が入っている食品から逃れられない。」と割り切って生活したほうが生きやすいとsaosaoは思い直すようになりました。

時々は買ったり食べに出かけたりは良しとし、普段はできるだけ形ある素材を調理してクリーンな食事を心がけようという気持ちになりました(抗酸化作用をたくさん含んだ食物をたくさん食べるようにしています)。

WHOからの『トランス脂肪酸含有量は総摂取エネルギー比1%未満に抑えること』という御達しを受け、農林水産省が出した我が国の統計は1%よりも少ない数字なので規制対象外になっているそうです。

 

良かった!!

 

…とお思いになると思いますが、よく調べると、これは、生まれたての赤ちゃんから高齢者までの幅広すぎる調査結果ということがわかりました。

外食したりお菓子を食べたりする年齢だけに絞って調査をしてみると…一日1%どころか、3%摂っている人たちもたくさんいました。

内閣府 食品安全委員会資料によると、特に、都市部在住の30歳以上の女性に、加工食品または外食食品からの摂取含有量が多いとわかりました。

コンビニに寄るとつい、新商品に手を出してしまったり、菓子パンを買うのが日課になったり、タンパク質摂取のために、いろんな加工食品を食べる…。そして夜は外食。うんうん、わかります、私もやってました(笑)。

気をつけていないと、一日に加工食品を何品も摂取していると1%をあっという間に超えてしまうのですね。

1日にとるエネルギー量を1900kcalとすると、その1%に相当するトランス脂肪酸の量は約2グラムです!

 

そもそも、トランス脂肪酸って体に悪いんでしょうか?

まず、トランス脂肪酸は1種類ではありません。たくさんの種類の不飽和脂肪酸を総称して「トランス脂肪酸」と呼んでいます。

脂肪をとる量自体が少なかった日本人が、食事が欧米化してから、ぐっと問題化されていますが、トランス脂肪酸による健康への悪影響を示す多くの研究はもともと脂肪を取る量が多く、その結果としてトランス脂肪酸をとる量が多い欧米人を対象にしたもので、同じ影響があるのかどうかは国内ではまだわかっていないそうです。農林水産省HPより

トランス脂肪酸を日常的に摂取し続けた際の諸外国における研究結果

  • 心筋梗塞、狭心症
  • 肥満、アレルギー疾患(喘息、アレルギー性鼻炎)
  • 妊婦、胎児への影響(胎児体重減少、流産)

 

 

日本では、民間の企業が独自に研究をし、データを出していますが、トランス脂肪酸含有量は製品によって高い、低いがあるので、特に高い食品をあげておきます。

✔ スナック菓子代表 ポップコーン…1袋 9.1g

✔クロワッサン…最大1.2g

✔ 和牛(サーロイン)150g…最大2.1g

✔ マーガリン…最大1.4g

他にもたくさんの食品に1g以上入っています。例えば…

ショートケーキ、アップルパイ、ミートパイ、デニッシュ、カレールウ、ハヤシルウ、ロールパン、食パンなど。 

*パンなどは専門店によっては入っていない商品を提供しているところもあります。

ココがポイント

マーガリンは避けても、少し意外なものにも入っていることがおわかりになったのではないでしょうか。大人も子どもも摂りすぎないように気をつけたいですね!

 

【外食食品中のトランス脂肪酸含量】

  一食あたり  平 均(mg)
ピ ザ 1105
ハンバーガー 717
洋 食 819
和 食 306
中 華 265

脂質自体は重要な栄養素でもありますが、近年は、食生活の変化により脂質の摂取過剰が懸念されており、トランス脂肪酸だけを必要以上に心配せず、脂質全体の摂取量に十分配慮しなくてはいけませんね。

そして同時に、脂肪だけではなく、日本人は、諸外国よりも摂りすぎている【塩分】にも気をつけなければいけません。

煮物など和食の外食の際は摂りすぎる傾向があるので、塩分調整できるお家で作る日本食がやっぱり最強ということが、どの資料を見てもわかりました。

加工食品の摂取量に気をつけて、バランスの良い食事を心がけることが、家族の健康だけでなく、将来の日本の医療費削減に繋がるのです。

 

先ずは、今日、これから食べるものから意識してみませんか?

始めるその一歩が踏み出せるかどうか。

完璧または高スコアを毎日目指す必要はありません。saosaoも【できること】を継続していきます。

そういう普段のちょっとした気持ちの積み重ねがダイエットをも成功させると思っています^^

 

それではまた! See you!

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